心は感じる。
感じてあふれていく。
はじける喜び、じわっとあったかい気持ち。
嬉しい感情だけじゃなく、黒い感情がわいてくることもある。
誰かへのねたみ、ふつふつとした怒りや憎しみ。
自分でも苦しいのに、止められない。
止められないんだよ。止めなくていいんだよ。
だって、感情は心の反応だから。
たとえば痛みやかゆみは、身体の反応だ。
意思の力で、痛みを止めたり、かゆみを止めることはできないよ。
だって痛いし、かゆいんだから。
痛みもかゆみも、身体からのメッセージだよ。
「ここにトラブルがあります!」っていう。
だから、ケガの手当てをしたり、薬を飲んだりする。
痛いところ、かゆいところは、そーっと手当てしてあげなくちゃ。
ガリガリかいたら、もっとひどくなってしまう。
心の反応も同じだよ。
誰かを見て、ねたましいという感情がわいてくる。
あいつなんていなければいいという、怒り。
ひとりぼっちでいる、悲しみ。
感情がわいてくるのは、止められない。
できないことはできない。
じゃあ、どうすればいい?
感情も、自分の心が発しているメッセージなんだよ。
そのメッセージを読み解こう。
心のどこかにトラブルが発生しているよ。
ねたましい気持ちは、さみしさの心の傷が刺激されたのかもしれない。
誰かへの怒りは、自分のプライドが傷つけられたのかもしれない。
自分の心を読み解いて、
そっと、手当てしてあげよう。
悲しみにそっとよりそってあげよう。
喜びも悲しみも怒りも、感情は、人生を豊かにしてくれる。
感情は止めなくていい。
生きている証だからね。




