歩き方がわからなくなってしまったときは

うつむいて、ひざをかかえていたら、
いつのまにか、歩き方がわからなくなっていたんだ。

どうやって歩けばいいのか、手も足も、どう動かせばいいのかわからなくなってしまった。

考えれば考えるほど、頭が混乱して、立ちすくんでしまう。

前は歩けていたのに……。

本当に?
歩けていた?

歩いたつもりでいただけだった?

考えれば考えるほど、動けなくなるんだ。
もう一生歩けないかもしれないって。

そういうときは考えないんだよ。
考えないで、
足を一歩前に出すんだ。それだけでいい。

自然ともう片方の足も動く。手も動く。
そうすれば、前と同じように歩けるようになる。

いいかい。何も考えずに。

ひまわりの種をかじるハムスターみたいに。
ひなたにかけていく子犬みたいに。
南に向かって飛んでいく渡り鳥みたいに。
なんにも考えず。

最初の一歩を踏み出すんだよ。

オーライ!それでいい!

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この記事を書いた人

「フリースクールの先生をしてる、マナコだ!
28歳! 独身! 男!
言いたいことはひとつだけだ!
オレの生徒は、死なせない!
なにがあっても! 絶対に!
君ももちろん、オレの大事な生徒だ!」

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