落ちこんでいる人をはげましたいとき

誰かを元気づけたいと思うとき。
はげましたいと思うとき。

落ちこんでいるその人に。
悲しんでいる人に。何かいい言葉をかけたいと思う。

心に響く言葉。
魔法のように元気づける言葉。
話すことで、笑顔になって、歩き出していけるような。

でもそんなときほど、何も言葉が出てこない。

そういうときは、ただ「ああ」とか「うう」「むむ」とか言っていればいいんだよ。

思わず、口からこぼれてしまう、言葉にならない音。
それこそが、そのままの心の音だ。

その人を想う気持ち。はげましたい、力づけたい、でも何もできない自分のそのまま。

カッコイイ言葉や、綺麗な言葉が言えなくてもいい。
そのままの音は言葉よりも強い。

でも、ひとつだけ注意が必要だ。
そのままの音は、そのままの心が出てしまう。
何も隠せない。

かわいそうだな、という上から目線。
ズルいなという気持ち。
面倒だな、という思い。
ネガティブな気持ちも、そのままの音にはすべて出てしまう。

まるはだかで、相手の前に立っているようなものなんだ。

でもそれが、相手に対する最大限の、誠実さとも言える。
もしもちょっとだけネガティブな気持ちがあっても。
人間だから、そういうこともある。
何も隠さないそのままの自分。

口からこぼれてしまう音は、どんな言葉よりも、強く相手に届く。

言葉にならないからこそ、伝わる。

ただ、そばにいよう。
落ちこんでいる、悲しんでいる、その人のすぐそばに。

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この記事を書いた人

「フリースクールの先生をしてる、マナコだ!
28歳! 独身! 男!
言いたいことはひとつだけだ!
オレの生徒は、死なせない!
なにがあっても! 絶対に!
君ももちろん、オレの大事な生徒だ!」

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