つらかったことが忘れられないきみへ

傷ついて、苦しくて、つらかったことが忘れられないきみ。
つらい記憶を、何度も何度もくりかえし思い出してしまうのは、本当に苦しいよな。

忘れる力は生きていく力だ。
どんなに痛かったことも、苦しかったことも、時間が経てば薄れていく。
忘れるから、生きられる。

忘れられない人は、いつまでも痛くて苦しいから、生きにくい。
毛穴がちぢこまってしまうくらいの恥ずかしさも、震えが止まらないほどの怖さも、全身が焼け焦げてしまいそうな怒りも。
いつまでも忘れられないのは、記憶力がいいからだ。

忘れられない人は、小さい頃に聞いたアニメソングや、出かけた先の風景、誰かのセリフを、よく覚えている。
そう。
苦しいことだけじゃなくて、楽しいことも、人より多く覚えているんだよ。
忘れらない人は、記憶力がいいから、楽しいことも苦しいことも、役に立つことも、立たないことも、いろんなことを、忘れずに覚えている。

忘れられないきみは、「覚える力」が強いんだ。
その力は、きみを苦しめることもあるけれど、きみを助ける力にもなる。

その力を使おう。
忘れるんじゃなく、いろんなことをおぼえよう。
セリフを覚えたら、役者になれる。
道を覚えたら、ドライバーになれる。
レシピを覚えたら、料理人になれる。
単語を覚えたら、外国語が話せるようになる。

たくさんたくさん、覚えよう。
たくさん上書きしたら、つらい記憶も、薄まっていく。

自分を知ること。
自分の力を活かすこと。
つらい記憶を忘れられない、きみの強みを活かそう!

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この記事を書いた人

「フリースクールの先生をしてる、マナコだ!
28歳! 独身! 男!
言いたいことはひとつだけだ!
オレの生徒は、死なせない!
なにがあっても! 絶対に!
君ももちろん、オレの大事な生徒だ!」

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