あきらめて、生きていく

大人が教えてくれない、教えたがらないけれど、でも実はとても大事な、生きていくためのテクニック。
それが、「あきらめること」だ。

あきらめるな!って言われたことがあるかい?
あきらめることが、まるで悪いことのように。
そのくせ、大人は、誰でも必ずみんな、いろんなことをあきらめて、そして生きてる。
あきらめた自分を、見たくないんだな。

でもあきらめずに、生きていくことはできないよ。

受験に落ちて。
好きな人にふられて。
友達と違うクラスになって。
希望が通らなくて。
抽選に外れて。
落として無くして。
壊れてしまって。
背が伸びなくて。
誰かに負けて。
人に取られて。
病気になって。
年を取って。

必ず誰でも、何かしら、あきらめて生きていく。

がんばったり、努力したり、何度でもチャレンジしたり、あきらめないことはよいことみたいに思うけれど。
あきらめられないから、しがみついて、こだわって、腹を立てて、人に当たって、いつまでも前に進めないこともある。
あきらめることが、前に進むただひとつの方法ってときがある。

あきらめるという言葉は、あきらむ。明らむ。明るく見えるようにする。という意味からきていると考えられている。
悪いことじゃないんだよ。
いけないことじゃないんだよ。
本当は、大人がちゃんと教えなくちゃいけなかったんだ。
あきらめていいんだよって。

がんばることも、あきらめることもどちらも、良い悪いじゃない。

自分が生きていくために、前に進むために使うテクニックなんだよ。

いろんなことをあきらめて、そして、自分は「こういう人間だ」って、明るく受け入れて、生きていく。
大人は、ちゃんとそうして生きている。

だから、子どもも、あきらめていい。
明日のきみのためにね。

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この記事を書いた人

「フリースクールの先生をしてる、マナコだ!
28歳! 独身! 男!
言いたいことはひとつだけだ!
オレの生徒は、死なせない!
なにがあっても! 絶対に!
君ももちろん、オレの大事な生徒だ!」

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