引きこもりや、うつ、不安、いろいろな問題をかかえた人がいて。
家族や、学校の先生、スクールワーカー、カウンセラーなど、少しでも本人の力になりたいと思う人たちがいて。
できるかぎりのいろんなことをしてみて、相談して、病院に行って、問題について学んで、それでも。
どうにも問題が解決しないときがある。
できることはしつくして、もう万策つきてしまっても。
最後にひとつだけ。できることが残ってる。
それは、待つことだ。
問題を抱えたその人が動くのを。
状況が変わるのを。
時間が過ぎるのを。
じりじりしながら。
祈りながら。
そのときそのときにできることをしながら。
じっと待つ。
もしかしたら少しずつ状況が悪くなっていくのを見ながら。
もしかしたら本人よりも辛い時間を過ごしながら。
じっと待つ。
家族と援助者にできること。
その人のそばで待つこと。
待ってくれる人がいたから立ち直れるってことがあるんだ。
家族と援助者だけができることだよ。