誰にでも好き嫌いはある。
イチゴが好き。アボカドが嫌い。
好き嫌いと思う気持ちは、誰にでもあることだし、それが個性でもある。
好き嫌いという感情は自然に生まれてきてしまう。
人に対しても。
好きな人とは話したい。一緒にいたい、仲良くしたいと自然に思う。
そして、
嫌いな人とは話したくない。一緒にいたくない。顔も見たくないと自然に思う。
だから、仲よくしなくていい。
けれど、嫌いな人に話しかけられて無視するのはダメだ。
クラスの連絡を、嫌いな人に回さないのもダメだ。
嫌いな人をトイレに閉じこめたり、悪口を言うのもダメだ。
嫌いなその人も、ひとりの人間として、認めてあげなくてはいけない。
もしも、嫌いな人が誰かにいじめられてたら、
「わたしはあなたのことが嫌いだけど、イジメは許せないから」
といって、助けてあげてほしい。
なんとなく嫌いだった食べ物を、慣れたら好きになることがあるように、いままでなんとなく苦手だった「食わず嫌い」な人のことを、いつのまにか大好きになってしまったりするかもしれない。
もちろん、嫌いなままでもいい。
嫌いなその人も、きみも、
ひとりの人間だってことを、お互いに認め合えるのなら。
嫌いな人とは仲よくしなくてもいいんだよ。