生きる理由が分からなくなってしまうときがある。
生きるのがつらくて苦しいとき。
誰からも必要とされていないと感じるとき。
これ以上生きていても、なんの意味もないと思えるとき。
そう、意味は、ない。
意味がないのに、生きる理由なんてあるのだろうか。
ある。
生きたがっているからだ。
生命は、生きようとする。
一つ残らずすべての生命は、生きたがっている。
生きる意味を必要としているのは「脳」なんだ。
身体は、意味なんて必要としていない。
毎日髪や爪が伸びる。
傷は自然にふさがっていく。
心臓は一時も休まず脈打ち、細胞は分裂し、更新され続ける。
きみという生命は、生きたがっている。
生きる。生きる。生きる。
それが、存在意義だ。
身体はただただ、生きたがっている。
もしも、生きる意味が分からなくなってしまったら、考えるのをやめて、身体の声に耳をすましてみよう。
皮膚に触れ、脈を感じ、息を吸って吐く。
それが、命。
それが、生きる理由だ。
だから、生きよう。
生きていこう。