トラブルの原因探しをやめてみないかい?
「ものごとにはすべて、原因がある」と考えるのは、勉強ができる、頭がいい人だ。
その考え方は、正しい。
勉強するときには。
科学では原因探しが大事だ。
病気の原因が分かれば薬を作ることができる。
でも、現実世界は、複雑すぎる。
いくら探しても原因が見つからないこともある。原因がたくさんありすぎて、からまってもつれてることもある。
ようやく原因が分かっても、それでトラブルが解決できるとは限らない。
たとえば人間関係でのトラブル。
原因がひとつとは限らない。
お腹が空いてたのが悪かったのかもしれないし、急いでいたせいかもしれない。
そもそも自分の性格が原因かもしれない。
親の教育が悪かったのか、小さい頃に愛されなかったからかもしれない。
両親の仲が悪かったせいもあるだろうし、生まれ育った地域も関係しているだろう。
こうやってどんどん深掘りしていっても、複雑になっていくばかりで、解決が見えてこない。
算数や数学のように、スッキリとはいかないのが、現実世界なんだ。
親のせい、地域のせい、誰かのせいにしても、問題は解決しない。
だったら、原因探しなんてしないほうがいい。
今、トラブルがある。
今、どうすればいいか。
それだけを考えよう。
どうすればいいかって?
単純なことだよ。
何かをしてトラブルになったのだから、それと違うことをしてみる。
それでうまくいかなかったら、また違うことをしてみる。
トライアンドエラー。
行動することで、未来はかわっていく。
原因探しなんて、しなくてもいいんだよ。