今を生きるだけで、いっぱいいっぱいなときこそ。
意識を遠くに飛ばしてみよう。
たとえば、100億年先の未来。
太陽の寿命が近づいて温度が上がり、
地球の生物は死に絶えて、荒れはてた星となっているそのころ。
そんな地球に、宇宙人がやってくるんだ。
荒れ果てた地上におりたった宇宙人は、文明の跡を見つける。
「コノ星ニモ、生物ガイタノカ」
そして、発掘調査が行われる。
人間の文明や文字や生活を、宇宙人は想像してみるだろう。
「毎日、何ヲシテ、何ヲ思い、生キテイタノダロウ」
何を悩み、何を喜び、何を愛し、何を歌っていたのか。
誰と会い、どこに行き、笑い、泣き、怒り、悲しんでいたのか。
その宇宙人に、伝わるかな。
命燃やして、今を生きているこの輝きが。