心のキズのなおし方

棒でたたかれたり、刃物で刺されたら、キズつくように、
言葉でたたかれたり、言葉で刺されたら、心もキズつく。
心をキズつけるのは、いつも「言葉」だ。

体にはキズをなおす、しくみがある。
でも、キズが深ければ、なおるまで何ヶ月もかかる。
きちんと手当できなければ、悪化してしまうこともある。
心のキズも深ければ、なおるまで、何ヶ月もかかる。

体のキズがなおっても、キズあとが残ることがある。
心のキズも、キズあとが残ることがある。
体のキズがなおったあと、雨の日にしくしく痛むことがあるように、
心のキズも、ときどき思い出して痛むかもしれない。

転んだり、ケンカしたり、事故にあったりして、誰でもキズを持っている。
体にも心にも。

心のキズを手当てするのは、やさしくあたたかい言葉だ。
心をいやすのは、やっぱり「言葉」なんだよ。

キズは、君が生きてきたしるし。
キズを、かくさなくていい。
あたりまえのことだから。
それが、きみだから。

生きてきたあかしだから。

ほこりに思おう。
今、ここにいることを。

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この記事を書いた人

「フリースクールの先生をしてる、マナコだ!
28歳! 独身! 男!
言いたいことはひとつだけだ!
オレの生徒は、死なせない!
なにがあっても! 絶対に!
君ももちろん、オレの大事な生徒だ!」

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