相談されたとき、どうすればいい?

悩んでいる人に相談されたら。
誰だって、なんとかしたい、力になりたい、はげましたい、と思う。
優しい人ほど、悩みを解決してあげたいと思うだろう。
真面目な人ほど、正しい答を見つけてあげたいと思うよな。

だけどね。
世の中の問題のほとんどは、答なんてないんだよ。
正しい答なんてない。
どうにもできないことや、どっちもどっちだったり、なんともしようがないことだったりする。

人の悩みを解決してあげることなんて、できないんだ。

だってそんなことができるなら、悩む人なんてこの世にいないはずだろう。

人の悩みを解決してあげることなんて、できない。
悩み相談をたくさん受けてきた人は知っている。
だから、そもそも解決しようなんて思わない。

ただ話を聞く。
親身になって聞く。
悩みを解決することはできなくても、悩んでいる人の苦しみに共感することはできる。
悩んでいる人の、ただそばにいることならできる。

どうしても何かせずにいられないっていうならば。
自分の失敗談を話したらいい。
できればその悩みに関係するような。
恥ずかしい、みっともない、トホホな失敗談を。
そうすれば、悩んでいるその人は、少しだけ、ホッとするだろう。
「この人も昔、同じような悩みがあったのか」って。

悩みに関係ある失敗談がなければ、関係ない失敗談でもいい。
悩んで苦しんでいる人が、ほんの一時、悩みを忘れて笑えるかもしれない。
なんとかすることはできなくても、せめて、くすりと笑ってくれたらそれでいい。

正しい答はないし、悩みを解決してあげることもできない。

優しい真面目な人ほど、そんな自分を「役立たず」だと思うかもしれない。
でもね。
あなたに「相談しよう」って思ってくれたんだよ。
それだけで、充分じゃないか。

相談できる人がいるって、とっても力強いことだよ。
解決にならなくても。

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この記事を書いた人

「フリースクールの先生をしてる、マナコだ!
28歳! 独身! 男!
言いたいことはひとつだけだ!
オレの生徒は、死なせない!
なにがあっても! 絶対に!
君ももちろん、オレの大事な生徒だ!」

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