人間関係がうまくいかない、なぜか壊れてしまう。
好きになった人はいつも自分を傷つけて去って行く……。
そういう人の心の奥には、根深い「見捨てられ不安」がある。
自分のそのままで愛してもらえなかったのかもしれない。
もともと愛情に敏感すぎるのかもしれない。
このままでは、見捨てられる、という不安がいつも心の奥底にある。
だから、好きな人と24時間一緒にいたい。
他の人と親しくなるのが許せない。
相手にしがみつく。
コントロールしようとする。
いつも相手への愛情と、はげしい怒りが心の中で拮抗している。
親しくなった人ともめて絶交して、また別の人と親しくなって絶交して。
長く続く関係を作れない。
関係を長く続けたいのなら。
自分の中にある、「見捨てられ不安」と向き合うしかない。
力を抜いて、落ちついて、深呼吸しよう。
誰も自分を見捨てない。
自分はそのままでいい。
そして、人と「親しくなりすぎない」ようにする。
大親友にならなくていい。
運命の恋人にならなくていい。
仲良し家族にならなくていい。
お天気の話ができればいい。
だまって一緒にいられればいい。
笑って挨拶ができればいい。
人と人はひとつになることはできないのだから。
見捨てられ不安は、ひとつになれない不安。
決して叶うことがない切ない願い。
心の奥の「見捨てられ不安」は消えない。
消すことはできないけれど、離れることはできる。
離れてみれば、「見捨てられ不安」が時々泣いたり、わめいたり、グチったりするのも、許せるようになる。
自分を許せるようになる。
自分のそのままを、愛せるようになる。
そうすれば、人と長く続く関係を作れるようになるよ。
必ず。なる。