子供の頃よく、「理屈っぽい」と言われたよ。
「へりくつ」とも言われた。
なぜ学校にいかなければならないのか。
なぜ?どうして?
理由がないなら、したがう理由もない。
「みんなそうしてるから」
???
まったく納得できないし、意味がわからない。
大人は誰も納得できる説明をしてくれなかった。
だから、自分で考えて考えて考えた。
そしておれなりの結論にたどりついた。
学校にいかなければならない、と多くの人が思っている理由。
学校に行くほうが楽だからだ。
生徒にとっても、教える側にとっても。
家でひとりで勉強するより、みんな一緒に習う方が、楽なんだよ。
大多数にとっては。
だけど、少数派だけれど、
学校に行くことがとてもつらい、苦痛でしかない子もいる。
これはおれが思う「仮説」だ。
数学みたいに証明することはできないから仮説。
でも、そう考えればうまく説明がつく。
学校に行けるなら行く方がいい。そのほうが楽だから。
自分の価値を、「出身学校」が証明してくれる。
だけど、行けないなら、みんなと違う、自分の生き方を見つけていけばいい。
それは多くの人にとっては楽な道ではないかもしれないけれど、
きみにとっては、ゆいいつ、それしかない道かもしれない。
おれにとってもそうだったんだよ。
自分がどう行動してきたか、自分の価値を自分自身の行動で証明する道を選んだんだ。