うまくいかない原因探しをやめてみる

うまくいかないとき、なぜうまくいかないのか考える。
原因を見つけて、直す。
それでうまくいくならいい。

けれど、原因が見つからないときがある。
見つかっても直せない、直すのが難しいこともある。
そもそも、見つけた原因が、本当の原因かどうかっていう問題もある。

朝起きられないことに悩んでる人がいて、起立性障害という病気が原因だとわかったとする。
ストレスをためないなど、改善方法はいろいろあるけれど、すぐにはなおらない。

人間関係がうまくいかない原因が、発達障害だったとする。
発達障害はその人の特性だから、一生付き合っていくものだ。

モテないことに悩んでいる人が、自分の顔がモテない原因だと思ったとする。
顔は変えられない。
でもそもそも本当に顔がモテない原因なんだろうか。

いったん、原因探しをやめてみよう。

工作がうまくいかないときは、原因探しが必要だ。
計算で失敗したときも、原因がある。
テストがうまくいかなかったときも、原因を改善すればいい。

でも、世の中には、原因を探さなくてもいい、探さないほうがいいこともたくさんある。
そういうときは、どうすればいいんだろうか。

うまくいかないとき、まず、「うまくいくイメージ」を思いうかべてみる。
そして、そのイメージを実現するために、自分がもっている中で「使えるもの」は何か考えてみる。

勇者が旅に出るとき、足りない装備はきっとたくさんあるだろう。
でも、今持っている「使えるもの」でやりくりしていくんだよ。

使えるものは、意外とたくさんある。

朝起きられない人が思い浮かべる、うまくいくイメージは、その日すべきことをきちんと終わらせた自分、かもしれない。
だったら、朝起きられなくても、昼と夜に取り組めば、夜までに終わらせることができる。午後から動ける自分を使うんだ。

人間関係がうまくいかない人のうまくいくイメージは、大切な人の笑顔だったとする。
大切な人を喜ばせることなら、発達障害の人にだって、できるはずだ。

モテない人のうまくいくイメージが、異性と自信を持って話せることだとしたら。
コミュニケーションの練習をすればいい。顔がどうこうっていう話じゃない。

原因探しをやめれば、解決のイメージが見えてくる。
解決のイメージが見えれば、自分にもできると思える。
きっとうまくいく、と思えるようになる。

それが大事なんだよ。

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この記事を書いた人

「フリースクールの先生をしてる、マナコだ!
28歳! 独身! 男!
言いたいことはひとつだけだ!
オレの生徒は、死なせない!
なにがあっても! 絶対に!
君ももちろん、オレの大事な生徒だ!」

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