小学生のきみにも、もっと大きなきみにも聞いてほしい
まじめな話だ。
世の中には、「エッチなことをしたらお金をくれる」人がいる。
きみが、
体をさわらせたり、ただハダカを見せるだけでも、お金をくれる。
それはいけないことだと、大人は言うけれど、
どうしてか、わかるかい?
ハダカを見せるだけなら、
何もあげてないし、あぶなくないし、お金もらえて
いいことばっかりじゃん!って思うかもしれない。
だけど、お金のやりとりをするときにはかならず、
何かを「売り買い」しているんだよ。
ハダカを見せることで、相手が買っているのは、
きみという人間の価値だ。
価値っていうのは、どれくらい大切かってこと。
きみがエッチなこととひきかえに、1万円もらったら、
きみは1万円、安くなる。
10万円もらったら、10万円ぶん、きみは
自分自身を大切だと思えなくなる。
自分自身を大切だと思う気持ち=人間の価値、っていうのは、
いったんなくしてしまったら、簡単にはとりもどせないんだよ。
エッチなことが、悪いんじゃない。
いつか、本当に大好きな人といっしょにするエッチなことは、
人生最大の喜びだ。
そこには、お金のやりとりはない。
だから、エッチなことを、売ってはいけない。
大人になって、
エッチを売る意味を知って
自分の意志でその仕事を選ぶのなら、止めない。
だけど、意味も分からないで、しちゃだめだ。
お金をはらう人は、
きみに、お金を「あげて」いるんじゃないんだ。
そのお金にふさわしいものを、「買って」るんだよ。